育毛剤で人気の高いチャップアップと、薄毛じゃない人でも知っているリアップ(主成分ミノキシジル)。どちらもよさそうだけど、自分はどっちを選べばいいんだろう。
お悩みの方としては、判断材料が必要ですよね。そこで、両方を対決させることにしました。どちらが自分の薄毛に有効なのか、じっくり検討してみましょう。
Contents
チャップアップとリアップ(ミノキシジル)・特長を比べる
では最初に、それぞれの特長を簡単にまとめました。
チャップアップはどんな育毛剤?
チャップアップといえば、業界でもトップクラスの81種類の成分が大きな特長になります。
この成分群が持つ作用は、血行促進、頭皮環境の改善、脱毛抑制など、育毛作用のほぼ全域をカバーできるほど。そして、若い人から高齢者まで、誰でも使える育毛剤です。
その実力は、直近の調査でも売上高、人気度、使用感満足度、口コミ評価度などでランキング1位を獲得しています。
知名度と人気の高さは、育毛剤ではトップといっていいでしょう。
リアップ(ミノキシジル)の特徴は?
リアップは、ミノキシジルが主成分の発毛薬です。発毛効果が公式に認められている第一類医薬品で、ミノキシジル以外の育毛成分はありません。
効果としては、毛根部を活性化すること、頭皮の血管を拡張して血流を増やすことで発毛を促します。
AGA(男性型脱毛症)による薄毛の改善、つまり、発毛効果と脱毛の予防効果が望める医薬品です。
製造販売は大正製薬ですが、最近になって他のメーカーも続々とミノキシジル発毛薬に参入。競争激化→値下がりを期待したいところです。
続いて価格から詳しく比較しますが、以下、リアップは売れ筋№1のリアップx5(ミノキシジル濃度5%)のデータです。
チャップアップとリアップ(ミノキシジル)・価格を比べる
チャップアップは医薬部外品ですが、リアップは医薬品。そして、成分の種類はチャップアップが圧倒的多数。
かなり性質が違いますが、値段はどうなんでしょう。
チャップアップ | リアップx5 | |
---|---|---|
単品都度購入 | 8,060円 | 6,500~7,611円 |
1本定期便 | 7,400円 | - |
2本セット1本当り | 6,900円 | - |
複数まとめ買い1本当り | - | 6,500円以上 |
サプリセット定期便 | 9,090円 | - |
リアップは、ドラッグストアや薬局での市販とネット通販、どちらでも購入できます。定価が7,611円の設定なので、ネット通販ではこの値段が多数派です。
市販では店舗によって値段が違いますが、安くても6,500円以上、上は7,000円程度というのが実勢価格のようです。
チャップアップは単品都度購入ではかなり高くて、リアップには完敗。2本セットで何とか近づけるといったレベルです。
価格面ではリアップが優位!
ただ、大きく違うのはチャップアップサプリの存在。育毛剤の効果アップが期待できるサプリ付き定期が、単品+1,030円の9,090円で購入できるのはかなりのメリットでしょう。
次は成分と効果です。
チャップアップとリアップ(ミノキシジル)・成分と効果は?
成分内容は、極端ともいえるほど違います。チャップアップは多くの成分で総合効果が期待でき、リアップはミノキシジルでAGAを治療します。
その違いを詳しく見ていきましょう。
チャップアップは多くの成分で多様な効果
チャップアップの全成分は81種類あります。主成分はM-034で、有効成分はセンブリエキスなど3種、それに天然成分55種類、アミノ酸15種類など。
これだけの成分がそれぞれの役割を持っています。期待できる作用をまとめると、次の通り。
- DHTの生成抑制…AGAの原因になるホルモンの生成を抑える
- 血行改善…血流を増やして髪に栄養を届ける
- 毛根部の活性化…髪の成長を促す
- 抗菌・炎症防止…頭皮を健全な状態に維持
- 酸化防止…頭皮を老化させる活性酸素を排除する
- 皮脂分泌抑制…過剰な皮脂分泌を抑制
- 保湿…乾燥や外部刺激から頭皮を守る
- 栄養補給…髪の栄養のアミノ酸等を補給
この作用って、髪や頭皮を健全にする働きのほぼ全部といっていいでしょう。多くの成分が、あらゆる方向から髪や頭皮に働きかけます。
主成分のM-034は血行改善のほか、毛根の活性化がミノキシジル並みともいわれるし、DHTの抑制成分も4種類配合。
- オウゴンエキス
- ヒオウギエキス
- ビワ葉エキス
- チョウジエキス
この4種類は、脱毛ホルモン・DHTの生成を抑える作用では定評がある成分ばかり。穏やかな作用の植物成分なので、医薬品みたいな副作用も起こりません。
え?リアップの成分はミノキシジルだけなの?
一方、リアップX5の全成分はこれだけです。
リアップX5 | |
---|---|
分類 | 第1類医薬品 |
有効成分 | ミノキシジル5.0g(100mL中) ピリドキシン塩酸塩 トコフェロール酢酸エステル l-メントール |
その他 | セタノール ジブチルヒドロキシトルエン 1,3-ブチレングリコール エタノール リン酸 |
有効成分には4種類ありますが、うち、薄毛の改善ができるのはミノキシジルだけ。あとは浸透の邪魔になる皮脂を抑え、使用感をよくする成分が3種類です。
出典元:https://brand.taisho.co.jp/riup/riupx5/product/#tab3
1つだけの発毛成分とはいえ、ミノキシジルはAGA治療に有効と認められた3成分の一つ。その効果は日本皮膚科学会推奨というお墨付きです。
ミノキシジルの作用は、毛根部に働きかけて細胞の増殖を活性化、発毛を促します。また、AGAで萎縮した毛包を再び大きく成長させ、太く強い毛を育てます。
さらに、血行促進作用によって毛乳頭に栄養を十分届け、髪の成長を促す効果も期待できるんです。
ミノキシジルは、毛を生やしたい人には最も頼れる成分ですが、リアップの場合、これしかないという点では心細くもある成分ですね。
リアップにはDHTを抑える作用がない
抜け毛や薄毛の原因には、大きな要因として次の4つが挙げられます。
- 血行不良
- 頭皮の育毛環境の乱れ
- 栄養不良
- DHTの影響
特にDHT対応は、薄毛対策の要。DHTはAGAの原因となる脱毛ホルモンで、これを抑制しないと抜け毛が止まりません。
それなのに、リアップ(ミノキシジル)には、DHTの抑制効果がないんです。ここがリアップの大きな弱点です。それに頭皮ケアや栄養不良にも対応は無理。
チャップアップのほうは、すべての対応成分を配合しています。ここはリアップが及ばない部分ですね。
リアップは、発毛を重視する人には強力な味方ですが、頭皮環境改善や血行促進も合わせて望む人には力不足といったところでしょう。
このあたりが、チャップアップには有利なポイントになりますね。
次は副作用をチェックします。
チャップアップとリアップ(ミノキシジル)・副作用を比較
リアップの成分・ミノキシジルは、強力な発毛効果がある医薬品です。
なので、副作用のリスクもついて回ることに。効果の中には、不都合な効果=副作用も含まれますからね。
リアップ(ミノキシジル)は副作用の可能性が高い
リアップ(ミノキシジル)X5の発売後に行われた調査では、副作用の発症率は、8.82%という結果が出ています。
出典元:https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11121000-Iyakushokuhinkyoku-Soumuka/0000048348.pdf
およそ100人に9人という割合で、かなり多いな~という印象が…。主な症状というと、こんな感じになります。
出典元:http://www.nebuta.co.jp/riup/X5.pdf
塗った部分の頭皮に出るかぶれやフケは納得ですね。発症件数も多く、70%以上が皮膚の症状でした。
でも、頭皮に塗ったのに、循環器や神経、代謝系統の副作用というのがミノキシジルの副作用のスゴイところ。
件数は少ないんですが、不整脈や心房細動、抑うつ、不眠症など、外用薬とは思えない症状が見られます。
リアップは薬剤師経由でないと購入できない
リアップも含め、副作用リスクの高い第一類医薬品は、薬剤師が説明してから販売する対面販売が原則。通販でも、個別に薬剤師の確認が必要です。
このため、通販でリアップを販売しても、定期コースは設定されません。そのうえ、都度購入の場合でも数量制限があるんです。
リアップ(ミノキシジル)はこれだけ警戒される、リスクが大きい薬だということを認識したうえで使いましょう。
チャップアップには副作用の心配なし
よくある疑問で、チャップアップの主成分M-034は、ミノキシジル並みの育毛効果が期待。だから副作用も同等に出るのでは?と心配する人がいます。
でも、M-034は高級食材のミツイシコンブ(別名日高コンブ)のエキスです。食べ過ぎると気持ち悪くなるでしょうが、身体に悪影響がある食品ではありません。
その他の成分にも、有害なものは配合されませんし、添加物なども徹底して排除しました。また外部機関で刺激・アレルギー検査済みです。
副作用のリスクは可能な限り排除されているので、何か起こるような可能性はまず考えられませんね。リアップとは全く違い、チャップアップは圧倒的に安全な育毛剤なのです。
副作用ではチャップアップが圧倒的に優位です。
どちらも捨てがたいメリットがあるので、いっそのこと併用は?
チャップアップとリアップ(ミノキシジル)・併用に問題は?
チャップアップもリアップもかなり個性的なので、併用すれば補完作用でうまくいくかもしれません。
チャップアップでDHTを抑制して頭皮を整え、リアップで発毛!といった使い方ができたら、いい結果が生まれそうですね。
同時使用は好ましくない結果を招くかも
併用については、リアップは拒否。他の育毛剤を使うならリアップを使わないように、と、かなり強い姿勢です。
出典元:https://brand.taisho.co.jp/riup/qanda/
同時に使うと、後から使う方の吸収が悪くなるそうです。この点はチャップアップも同じで、整髪料などは後から使うように指示しています。
さらに、育毛剤等に配合された血行促進成分が、リアップの作用と重複。副作用を誘発するかも、と警告しています。
それはそうでしょうね。十分あり得ることだと思います。同時使用はやめておきましょう。
どうしても使いたいなら朝晩で分けて使おう
同時使用で弊害が出るなら、時間をおけば互いの影響は少なくなるでしょう。だったら、朝はチャップアップ、夜はリアップという風に、分けて使う方法があります。
ただし、リアップは1日2回なので、使用量が半減します。一度に1日量をつけても効果が同じとは限らず、かぶれやすくなるかもしれません。
思うような効果がみられないか、副作用が出やすくなるか、どちらも考えられます。実行するなら慎重に、様子を見ながらにしてくださいね。
併用は積極的におすすめできないので、やっぱりどちらかを選ばなくては。
チャップアップとリアップ(ミノキシジル)・総合的に比較!
では、これまでの比較ポイントを整理してみましょう。
- 価格比較…リアップ※サプリセットも考慮するとチャップアップ
- 成分・効果…チャップアップ※発毛特化ならリアップ
リアップにはDHT対応なし - 副作用…チャップアップ
こうして見ると、圧倒的な差というのは副作用ぐらい。あとは、判定はしたけれど、状況次第で逆の判断もあり得るといった印象ですね。
総合的な判断では、薄毛の改善は長期的に継続という点を考えると、チャップアップを選ぶべきかなと思います。
副作用も怖いんですが、リアップにDHT対策がないというのが決め手です。抜け毛があっての薄毛なので。
まとめ・チャップアップとリアップ(ミノキシジル)比較!
両者を比較した結果は、チャップアップが優位ということに。
ただ、チャップアップとリアップを直接比べると、優劣がつけにくい部分もありました。どちらも特長的なので、合う・合わないはあるでしょう。
薄毛にはいろいろなタイプがあるので、単純な優劣よりも、改善したい目的によって選ぶのがベストだと言えますね。
それぞれに向いた目的を分けてみたら、このような区分になりました。
チャップアップが向く目的
- 副作用を気にしないで育毛したい
- 20~30代で原因がよくわからない薄毛を改善したい
- つむじや生え際を何とかしたい
- サプリと併用で効果アップ
リアップが向く目的
- 日本皮膚科学会推奨のミノキシジルを使いたい
- コストを重視したい
- 壮年性脱毛症を改善したい
- 生え際を何とかしたい
こうして分けてみると、成分の違いがよく見えます。万人向けに多くの成分を配合したチャップアップと、発毛に特化したリアップ。
わかりやすい違いですね。特にリアップにこだわらなければ、チャップアップでの育毛をおすすめします。